夏旅に出て感じる
「年齢を重ねて体力をつけるコツ」
体力をつけるための小さな無理
「よくそんな暑い中、博多から帰って、そのままバレエレッスンへ行けますね!」
今回の夏旅では、博多でミュージカルを観劇したあと、新神戸で途中下車し、私が長年学び続けている師匠のバレエレッスンを受けてから大阪へ帰りました。

(熊本を応援する気持ちを込めてのお菓子)
教室でお土産を配っていると、周りの皆さんから驚かれました。
確かに数年前の私なら、自分でも考えられなかった行動です。
実は私は、スキルス胃がんの手術と治療を経験し、一時は体力が大きく落ちました。
「無理をしたら体調を崩すかもしれない。」
そんな不安がいつも頭の中にあり、できるだけ身体を休ませることばかり考えていました。
もちろん、手術直後や治療中は身体を守ることが最優先です。
しかし、手術から半年ほど経った頃、あることに気付きました。
大事にし過ぎることで、体力まで失っている
筋力が落ちると動くのが億劫になり、動かないからさらに筋力が落ちる…。
そんな悪循環に入りかけていたのです。
そこで私は、「少しだけ無理をする」ことを意識し始めました。
いきなり激しい運動ではありません。
まずは、自分が続けてきた椅子ヨガ・リボーンバレエで身体を整えること。
そして次の一歩として、トレーニング施設に通い始め、少しずつ筋力を取り戻していきました。
さらに、大好きなバレエのレッスンへ通うことを目標にしレッスンの道具を持って、電車で神戸まで移動することも、私にとっては立派な体力づくりでした。
振り返ると、この「少しだけ頑張る」の積み重ねが、今の私を支えてくれています。
最近では、「病気をしたとは思えないくらい元気ですね」と言っていただくこともあります。
もちろん、若い頃のような体力ではありません。
でも私が目指しているのは、長距離を走れる身体ではなく、「行きたい場所へ行ける身体」「やりたいことを楽しめる身体」です。
年齢を重ねるほど、この体力は誰かが与えてくれるものではなく、自分で育てていくものなのだと実感しています。
もし今、「最近体力が落ちたな」と感じているなら、いきなり頑張る必要はありません。
まずは、お家の中で身体をゆっくり伸ばすことから始めてみてください。
椅子ヨガのように呼吸を整えながら身体を動かすだけでも、身体は少しずつ目覚めていきます。
そして慣れてきたら、近くのスーパーまで歩いてみる、友人とランチに出かける、習い事を始めてみるなど、「外へ出る用事」を一つ作ってみましょう。
お出かけは、楽しみながらできる最高の体力づくりでもあります。
頑張った後のケアも忘れてはいけません
私自身、旅から帰った日は寝る前にストレッチをしたり、身体をほぐしたりする時間を必ず作っています。
身体は動かすことと同じくらい、整えることも大切だからです。
暑い夏は、つい家でゴロゴロ過ごしたくなる日もあります。
そんな日があっても大丈夫。
でも、ほんの少しだけ昨日の自分より動いてみる。
その小さな積み重ねが、数か月後には「旅行を楽しめる体力」や「好きなことに挑戦できる元気」へとつながっていきます。
この夏は、「無理をしない」だけではなく、「少しだけ頑張ってみる」ことも意識してみませんか。
きっとその一歩が、これからの人生をもっと軽やかに、もっと楽しくしてくれるはずです。




